But not to me

世界の謎を解こうにも、答えを持っていたかもしれない人はすでに死んでいる/未亡人の一年/ジョン・アーヴィング

映画「スリー・ビルボード」がとっても良かった話

映画「スリー・ビルボード」をみてきたよ。

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www.foxmovies-jp.com

 

アメリカ南部のいわゆる「クソ田舎」に建てられた3枚の屋外広告看板と、3人の人間たちの物語だった。

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娘をレイプ殺人で失った母親

捜査の怠慢を糾弾される警察署長

差別と無教養さ丸出しの暴力的な警官

 

この3人の説明だけだと、日本のテレビドラマや映画にも正直よくあるパターンだと思う。だからつい凡庸な、よくあるプロットを思い浮かべてしまう。

 

でも、もちろんそんなわけはなかったよ!

 

むしろそういったキャラクターへの思いこみから映画がはじまっている感じもする。

 

エンタメ的なトリックや予想のつかないどんでん返しとか、そういう系じゃ全然ないんだけど、自分の中にある差別意識や偏見や不寛容さが、映画を通してどんどん変容していくところに、人間のリアリティーと痛みとあたたかさがある感じ。

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ある映画評論家が、クリント・イーストウッドの西部劇っぽいところがあるって言ってたけど、映画をみてほんそれな~!!!って思ったよ。特にあのラストシーンとか、最高に西部劇じゃんってテンションあがった。

 

むちゃくちゃおもしろかったじゃん…と思いながら次の映画までの待ち時間にネットニュースみたら、「スリー・ビルボード」がアカデミー助演男優賞をとってた。やったねサム・ロックウェルさん!!

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今さっきみてきたあのものすごい演技が、世界最高峰だったってことか〜って妙に嬉しかったけど、次にみた「シェイプ・オブ・ウォーター 」も監督賞と作品賞をとってて、わ〜〜単に映画が安い日だからみにきただけだけど、なんか得した〜〜!!!

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(しかも「スリー・ビルボード」は、主演女優賞もとってた!フランシス・マクドーマンドさん、やったぜ!!関係ないけど、映画館の予告でみた日本映画の吉永小百合さん、100万回ぐらい同じ役やってない?ファンタジックな母親役ばっかで、消費すんなよって思う。彼女はむしろ、まさにこの「スリー・ビルボード」的な母親役をやったら、きっとかっこいいのに)

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ちなわたしはもともと「パシフィック・リム」が好きで、ギレルモ・デル・トロ監督を信頼していたから、「シェイプ・オブ・ウォーター 」は終始安心してみれたよ。性的なシーンや残酷なシーンもあるけど、あれは作品のテーマの1つが「アンチ美女と野獣」ってことだから、絶対に必要だったんだと思う。

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でもわたし「喋らないイライザ」を「マーマレードが好きな熊」の気持ちになってみちゃってたから、ラストで「うわああああああああああああ奥さん!!」ってマジで変な声が出ちゃったよ〜〜となりのおっさんそういうわけだごめんな!!

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